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思わず叫びたくなる一瞬ありませんか?―WHOの提案する「今この状況における子どもとの付き合い方」

Updated: Jun 11, 2020

先日、子どものコロコロ笑う声に誘われて洗面所に行ってみると・・壁に取り付けてあったタオル掛けを鉄棒に見立てて遊ぶ娘2人(3歳と5歳)を発見しました。声を失っていた私の前で、タオル掛けは壁と一緒にもろくも崩れ落ち・・怪我がないことを確認するなど冷静を装っていましたが、心の中では絶叫でした。

思わず叫びたくなる一瞬、皆さんにもありませんか?

思えば、外出禁止令が下りてから子どもの生活は一変しました。学校はオンラインに切り替わり、海辺も公園も立ち入り禁止、友達と遊ぶこともできなくなりました。親の買い物の同行もできないため、毎日狭い部屋で姉妹で遊ぶ程度。クラフトや家事の手伝いなど家庭内での遊びに一工夫しますが、互いの思いが一致することばかりではないのでちょっとしたことで苛立ち、泣いて、ケンカします。

子どものかんしゃく、ケンカ、いたずらといった一つ一つの事象は以前からあることです。でも、機嫌が直るまで時間がかかったり、いたずらの度が過ぎる感じは、先行きの見えない閉じこもり生活のストレスが影響していると感じます。そして、保護者としての私には、思わず叫びたくなったり、長いため息が漏れる一瞬が増えました。

WHOは全世界の保護者に向けて「今この状況における子どもとの付き合い方」を提案しています。私自身、冒頭の事件が起きた時に役立った知恵だったので、ここでご紹介したいと思います。

もし叫びたくなる出来事が起きたら、まず10秒間止まって考え、ゆっくり深呼吸を5回!


とてもシンプルな提案ですが、根拠があります。子どもたちに、自身の行動の責任を自覚させ自制心を持たせることが親としての大目標と考えると、怒鳴ったり叩いたりして即時的に反応するのは間違えだと気付きます。


子ども達に今起きたことを冷静に伝え、理解が得られたら挽回のチャンスを与える。そして、「1対1の時間を持つ」「良い行いを褒める」「一貫した日課を作る」といった日々の工夫が親子の信頼関係を築き、結果的に子どもの悪い行いを減らしていくとのこと。


親自身のストレスマネジメントについても具体的な提案があり、私自身、1日1回はある「叫びたくなる一瞬」が怖くなくなりました。皆さんも是非ご一読下さい!仁美



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