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年末のご挨拶

年の瀬に、サンディエゴでは2度目の外出禁止令がおりました。1度目の外出禁止令が下りた春先は、スーパーの棚から多くの生活必需品が消え、公園やビーチ等人が集まる場所への立ち入りが禁じられ、上空にまで警官がパトロールに回るという非常事態がしばらく続きました。今回も状況を見て徐々に禁止事項が増えていくのではないかと不安感は高まっています。公立学校は春からオンライン授業のままで再開の目処は立っていません。私立学校は秋から人数を制限して対面授業を再開しましたが、感染を恐れてオンライン授業を希望する家庭も少なくないと聞きます。


対人接触を極端に制限された生活を強いられ、パンデミックという見えない脅威に晒され続けていることは子ども達の心に大きく影響していると感じます。カリフォルニアの青空の下で無邪気に笑うばかりだった我が家の娘たちも、夏頃から眠りが浅く、悲観的な発言が目立つようになりました。だんだん外遊びも億劫がるようになり、オンライン授業のために提供されたPCで遊ぶことを覚えました。閉塞的な現実社会より楽しいことに満ちたネット社会に心が移るのも仕方ないような気もします。


私自身は、長引くパンデミックを受けて、何事も覚悟が必要だと思うようになりました。「まぁいいか」ではすまないことの連続で、ようやく目覚めたというのもありますし、エッセンシャルワーカーの日々の覚悟に心動かされたのもあります。例えば、娘たちの通うプリスクールの校長先生。ご自身や家族、そして職員の感染を考えたらオンライン授業継続の方が安全ですが、プリスクールの年代の子どもたちには対面授業が必要だからと秋からの再開を決断しました。感染対策徹底のために校内の設備を整え、生徒の人数を半分に抑えたので、経営上はかなり厳しい状況のはずですが、先生の表情や言葉に迷いを感じたことはありません。子どもたちのために学校を続けるのだという覚悟は大きな愛だと感じました。警察、消防、医療機関、介護施設、交通機関、行政や公的機関、運輸物流や流通に携わる方々等々、全てのエッセンシャルワーカーに同様の覚悟と愛を感じます。誰かのために働く全ての人に本当に頭の下がる思いです。


振り返ると愛を感じることの多い1年でもありました。愛に溢れたプリスクールへの登校再開で娘たちの笑顔はすっかり戻りました。JPSグループ立ち上げのきっかけは、渡米後たくさんの方々から受けた愛の返礼でしたが、活動を通じて出会う方々にまた多くの愛をいただいています。今年はCOVID-19関係の情報を主に集めてきましたが、来年は育児や教育に役立つ複合的な情報を集め、サイトも見やすく改良していきたいと思います。ブログと合わせてお読みいただけたら幸いです。今後とも何卒よろしくお願いいたします。仁美


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