パンデミックの終息が見えず米国では秋からの学校再開もどうなるか分からない状況です。先生や友人との再会に希望の持てない日々を強いられている子どもたちは、心身に多大なストレスを感じているようです。
我が家の娘2人はオンライン授業にも参加したがらなくなりました。外遊びが何より好きだったのに日課の散歩も嫌がるようになり、姉妹だけで遊ぶ時間が長くなるほどに喧嘩の頻度も増えていきます。不安も高くなるようで、長女は眠ることに抵抗を示すようになり、次女は昼も夜も添い寝しないと寝なくなってしまいました。困るのは機嫌の悪さ・・些細なことで不機嫌になり、苦情の出るレベルの大泣きを続けます。
子どもの機嫌を取る必要はないと知っていても、長い在宅生活を穏やかに過ごしたいので、嫌がっても学校のスケジュールは崩さず一緒にオンライン授業に参加。ぐずりがちな日は目新しいスナックを一緒に作って気分を上げ、眠っている間も子どもが興味を持ちそうな本やクラフトの調査や調達をする子ども中心の生活。日に日に私自身のスクリーンタイムは減り、チェックするべきニュースもメールもそのままになっていき、思考がストップする感覚に襲われました。コンロの火の消し忘れも1回や2回ではありません・・。
そんな時にJPSメンバーに相談すると「深く息を吸って!」と声をかけてくれました。いつも頼りにしている先輩ママたち。アドバイスも的確です。
呼吸って本当に大事です。大きく息を吸い込んでからゆっくり吐き出してみると、心が解けるのを感じます。深く吸い込んだ空気が胸を満たしていく感覚を再度味わっていると、毎朝の日課のマインドフルネスでも、自分自身の呼吸がかなり浅くなっていたことに気付きました。水槽から飛び出てばたついていた金魚が水に戻された時のように、止まっていた思考も自然と動き出し、あ!子どもにもマインドフルネスしてみようと思いつきました。子どもに瞑想の時間を持たせるのは難しいと思い込んでいましたが、クラフトと同じように一緒に取り組むワークにすると意外にも楽しんでくれます。
調べてみると子どものためのマインドフルネスの本は意外に多く、ネットでも何冊か紹介されている記事を見付けました。創元社の「心が落ち着き、集中力がグングン高まる!子どものためのマインドフルネス」は出版社のホームページ上で5月末まで無料で全文立ち読みできるとのこと。本の中で紹介されている「ロウソクの火をふき消そう」のワークは自然と呼吸に意識できる上に、子どもはろうそくを立てたケーキをイメージするようで、甘い香りまで想像して楽しんでいました。
マインドフルネスのポイントは、今この瞬間をあるがままに感じること。言葉を変えると、呼吸と五感に注意を向けることのようです。ちょっと立ち止まって目を閉じながら道端の花の香りや触感を確認してみる、そんな日常的なマインドフルネスも有効かもしれません。
余談ですが、いつもは潮の香りすらないカリフォルニアの紺碧の海が4月末から赤潮になりドブのような香りが立ち込めていました。私の住む辺りは海に近いため、臭いの元が赤潮であることは自明のことでしたが、内陸の町ではガス会社に苦情の電話が殺到したとか・・おこもり生活の影響もあるのではないでしょうか?ガス漏れを疑うほど馴染みのない異臭だったのかもしれませんが、長引くパンデミックの影響で何事も被害として捉えてしまいがちだなぁと思います。
ポジティブに捉えることの大切さは、他のブログでもご紹介しています。できないことの多い今だからこその工夫を教えてくれる「体を動かして新陳代謝を高めよう!〜ながら体操のすすめ〜」や、何気ない日常にちょっとした幸せが溢れていることに気付かせてくれる「外出禁止令下で生まれたもの 〜感謝と優しさと変化と〜」も合わせてお読み下さい。
子どもの心のケアのページも随時情報を更新していますのでお役立ていただけると嬉しいです。仁美
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